This interview is contributed by Jim Harrel
Ytsejam
Jim Harrel
YTSEJAM.COMの為に最近、The Flower Kingsの"Space Revolver"をレビューしました。
それで、再びRoineに話を聞き、TFKの最新情報を手に入れるのも良いと思いました。
このインタビューはE-Mailによるやり取りによるものです。

♪Space Revolverについて♪

Jim
まず、最初に言っておかなくてはいけないのは、TFKのファンになったのはごく最近だという事です。"Flower Power"と"Stardust We Are"を聞いたのはここ6ヶ月の話です。私個人のこの二つのアルバムに対する感想は、長尺な曲とそれを埋める小曲の集まりで構成されているという事です。でも、私の大好きな曲が沢山あります。特に"Stardust"には。今回の新しいCDは一枚物ですね。その点では焦点が定められている、という感じがします。ベストなマテリアルから選曲して一枚にまとめるような努力をなさったのでしょうか?

Roine
いいや。これはレコード会社からのリクエストでね。2枚組だと値段が必然的に高くなるし、買う人が避けてしまう、、、という事なんだけど。僕にはそれが本当なのかどうか分からない。TFKの2枚組は同じぐらい売れているからね。僕が思うに、TFKのファンと言うのは長い曲が好きみたいだし、間に入ってる曲も単なる穴埋めだとは思っていないはずだよ。もっと全体的に見てるはずだと思うな。それに、僕達は良い曲が沢山あるから、3枚組やボックスセットとして発表する事も出来る。一枚組を作るという利点は、多分プロダクションに関しては1曲1曲に更に時間を掛け、集中出来る、という点だろうね。

Jim
TFKの曲を聞いてると影響されたアーティストというのが見え隠れしますね。特にGenesis。例えば、このアルバムでは"Carpet Crawlers"のキーボードリフに非常に良く似た物が出てきますし、歌詞にも"lamb"(羊)という単語が出てきます。これらは意識的に行われたものですか?

Roine
それはTony Banksが"Carpet Crawlers"で使ったキーボードアルペジオだね。それを使ってリアレンジしてみたら、曲に非常によく合ったので、使ってみた。"lamb"という単語が出てきた?それは意識的なものではないね。多分、歌詞の流れだろうね。そういうフレーズを直接使う、という事では、僕達はBeatles、Burt Bacharach、ZappaやYesなんかも使う事がある。ジャズミュージシャンがソロを演奏する時みたいにね。お楽しみの一つかな。その他には、実際、僕達が沢山のメロトロン、ムーグ、ハモンド等を使い、CrimsonやYesのような音を出す、という事もあるだろう。それは確かに僕達の伝統的技法だよ。僕のCDコレクションは全ての偉大なプログレ・グループだけでなく、他にも沢山の物がある。例えば、Burt Bacharach、ドビュッシー、Miles Davis、Beatles、The Doors、Hendrix、Zappa、Fleetwood Mac(両方の時代 註:これはPeter Greenがイニシアティブを握っていたブルースロック時代とLindsey Buckingham等が主導権を握っていた80年代ポップス時代の事でしょう)、David Bowie、プッチーニ、Andrew Lloyd Webber(註:有名なブロードウェイ劇の作曲家)、Pat Metheny等、限りがないよ。

Jim
私が感じたのは、このアルバムでは今まで以上に実験的要素が含まれている、という事です。例えば、"I am the Sun"(とても素晴らしい曲ですね!)に収められているジャズ・インプロのセクションやまるで"wind-chime"の音を使ったような催眠術に掛かりそうな作用を持つパッセージ。こういうアイディアというのは何処から出てくるのでしょうか?これは録音時にただ、プレイした物を収めた物でしょうか?それともきちんと作曲された物なのでしょうか?

Roine
実験的な部分は確かにあるかもしれないけど、全体的にコマーシャルなアルバムだと感じてるよ、僕は。ジャムセクションや変な音を出してる所は作曲段階で出来た物とオーバーダブ(註:重ね録り作業)をしてる時に入れた物と両方がある。僕達の強みの一つにコンピューターやメトロノームを使っていないかの様な音を出す、というところがある。でも、実際は骨格として、コンピューターを沢山使っているし、アルバム全体を作り上げて行く。そして、そういうキーボード等を全部取っぱらって、新鮮な空気を出す為にデモをそのまま(アルバムに)残したりもする。

Jim
このアルバムを作るのにどれだけの時間が掛かりました?どれくらいスタジオ作業に費やしました?

Roine
多分、作曲に4週間。それに録音とミックス作業に3ヶ月くらい。

Jim
以前の作品と比べて、このアルバムに関して、個人的にどの様に感じますか?

Roine
良い作品だよ。"Stardust"が未だに僕のフェイバリットだけどね。"Space Revolver"はプロダクション面においてはずっと強力だね。ライブの為に聞き直すって以外は僕はアルバムを聞き返すって事はないんだ。たまに聞き直すしてみると、なぜ、僕達のファンが熱狂的に僕達の音楽を愛してくれてるのかがよく分かるんだ。僕達の音楽には、全ての要素、プログレ的な要素、シンフォニックな要素、アートポップな要素、、、支払ったお金以上の物が詰め込まれてると信じてる。それに、ポジティブであり、インテリジェンスでもあるしね。

♪一般的な質問♪

Jim
聞く所によりますと、日本ではTFKは沢山のファンがいるようですね?それについて話て頂けます?それに日本のプログレッシブ・ロックシーン全体については?

Roine
いや、本当の所は僕にも全く分からないんだよ。どれだけのファンがいてくれるのか。神話みたいな物でね。南米でコンサートをした時の方がもっと多くのファンが駆けつけてくれたよ!本当に日本については何も知らないんだ、、、99年に短いツアーをしただけだからね。

Jim
あなた達や、Spock's Beardみたいなグループはアメリカよりもヨーロッパでの方がより成功を収めているようですね。この件に関してはどうですか?そして、アメリカとヨーロッパのプログレ・シーン全体の違いみたいなものを感じますか?

Roine
僕達とSpocksの場合は、僕達の共通のレコード会社Inside Outに寄るところが大きいだろう。彼等はヨーロッパでは素晴らしい仕事をしてくれてるよ。アメリカに関しては少しづつ状況は良くなってきていると思う。9月1日から僕達は本当のUSツアーも行うしね。アメリカのファンは僕達のもっと奔放な音楽性という部分を受け入れてくるんじゃないかな。かたや、ヨーロッパのファンはもっと構成がしっかりしたプログレを好むようだね。多分、その辺がSpocksがヨーロッパでは受け入れられているんじゃないかな。彼等はもうちょっとメインストリーム寄りだよね。

Jim
インターネットやその他のテクノロジー(デジタルホームムービーやMP3等)はファンの好きなグループに近付く一つの方法として確立されてきました。例えば、Spock's Beardは"The Making of V"というレコーディングを追ったビデオダイアリーを作りました。Dream Theaterは20分間の"mpeg"を使ったベアトラック・スタジオを紹介する映画を、そしてあなたはTransAtlanticのスタジオ・ダイアリーにも最近出ていますよね。これらの「裏方」を紹介する作品をどう思いますか?TFKでもこのようなアイディアはありますか?

Roine
ファンが何でも知りたがるものだっていうことは僕もよく理解してるよ。僕もBeatlesのインタビューを収めたビデオとか集めているからね。ファンにそういうのを解放するのに特に問題はないよ、僕の場合はね。但し、やはり、制限、というものは必要だと思う。僕達にも自分達の生活というものがある。僕達だって、世界中に晒された状態で、家族と外を歩こうとは思わない。新しいTFKの限定盤CDには多分、そのアルバムのレコーディング風景や、ツアーを収めた物が入るかと思う。

Jim
次のTFKのプロジェクトは何でしょうか?何か既に始められていますか?

Roine
勿論。今言ったように、現在はCDを製作中で、来週にはミックスに取りかかるだろう。夏には幾つかのフェスティバルに参加し、9月にはUSAツアー。10月にはヨーロッパツアーもある。11月には作曲作業に入って、2002年の1月には次のアルバムのレコーディングに取りかかる。

Jim
TFKファンにいつも聞かれるのですが、、、アメリカでのツアーはありますか?もしもあるとしたら、そのプラン、場所などは既に決まってますか?

Roine
上を見て下さい。あとは、僕達のウェブサイトで、USAツアーの日程などのインフォメーションがすぐに分かるでしょう。9月8日にはファンの集いもイリノイのLansingという所であるはずだよ。勿論、コンサートもね。
(※ファンの集いは9月15日になりました。)

♪Lighting Round♪
Jim
ここに幾つか、質問をあげますから、最初に思い付いた事を書いて下さい。

ジーンズとトレパン?-----------ジーンズ
靴とサンダル? ---------------サンダル
本と映画? ------------------映画
ライブとスタジオ? -------------両方
アコースティックとエレクトリック? --両方
マクドナルドとバーガーキング?--- どちらでもない
ポテトとご飯? ---------------- 両方
キャンプとホテル? ------------ ホテル
バスと飛行機? ---------------飛行機

Jim
ありがとうございます。頑張って下さい。

Thanks:Jim Harrel & T-Max(Translation)

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